在宅勤務の日
普通に仕事が出来るので、困る事は無いけど、普通過ぎてイラつく事もある
パソコン環境も、携帯電話も使える、しかし変わらないのは社内の人間関係というか・・・
ほんと、やっぱり最後は行って話をしないと動かないのかもなぁ
通勤時間が無いから、余った時間は色々と調べたりすることが出来る
ふと高柳昌行という人を調べ始める
高柳昌行さんていうのは、日本のジャズギタリストで日本ジャズが始まる1960年代に活躍した
ジャズギターを弾く人であれば聞いたことはある名前だと思う
渡辺香津美さんがこの人の作った高柳メソッドをクリアしたというのが有名になったきっかけなのではないか
普通の人ではほぼ不可能なテクニカルな練習てんこ盛りのメソッドらしい
そういう超絶に上手い人の演奏はほとんどがフリー即興演奏
意味わかんないよね(笑)
ここまでが調べる前の知識
ネットで高柳さんの音源を探していると、三里塚幻野祭でのフリーのライブ演奏が見つかる
演奏は45分ぐらいでギター、ドラム、サックスのトリオで延々と狂ったようなフリー即興演奏が繰り広げられる
演奏の始まる前に、高柳さんがMCをしているが、客席から「ナイトクラブ頑張れー」などとヤジが飛んでいる
なんだこりゃ?
恥ずかしい話ですが、三里塚を知らなかったので調べてみました
成田空港建設を決めた国が農民に土地の明け渡しを強引に迫ったことから三里塚とういう場所に反対派閥の拠点が出来て
そこに反体制の様々が集まった・・・んだろうなと思います
反体制の音楽はロックなのだろうなと思います
高柳さんはジャズギタリストという名義で出演したことからヤジが飛んだのだろうなと感じる
歌詞も無いからわからんという部分もあるのかもしれない
じゃあ、なんで高柳さんは幻野祭に出演したのだろう?
これは調べられなかったのだけど、高柳さんが覚醒剤で逮捕されるなどの逮捕歴がある事から、彼自身も反体制への想いがあったのかなと思います
高柳さん以外にもジャズ系即興演奏者が出演していて当時の反体制へ歩み寄るフリージャズ側スタンスを感じると同時に
ナイトクラブ頑張れーとヤジを飛ばす反体制に集まるメンバーの芸術理解の浅はかさも感じます
あの時代に戻りたいとは思わないのですが、時代が作り上げた音楽というものもあるのかなと思います
色々調べているとさらに、この高柳さんのお弟子さんに大友良英さんという方がいます
NHKのあまちゃんの音楽を作った人です
この大友さんも基本はフリー即興演奏者
誰もが心地よく感じる音楽作者の本業はフリー即興
言葉を選ばずに言いますが「誰も聞かないような音楽を演奏する人が作った音楽をほとんどの人が聞く現実」
すごく面白い事だなとおもいますね