深夜から現場に乗り込んで、原因を調査。
しかし、わからない。
部品は新品に入れ替えた。
それでも動かない。
わからない。
焦る。
眠い。
疲れてきた。
考えがまとまらない。
というか、疲れてしまって頭が考えていないのだと思う。
そんな状態で朝を迎える。
現場というのは朝も夜も仕事をしているのである。
しかし、マシンが止まれば作業が出来ない。
一昨日の夜、昨日の昼、昨日の夜、そして今日の昼も作業停止ということになる。
作業中油を顔面に浴びる。
顔を洗いに行ったら、蛇口の下に氷の塔が立っている。
なんて寒さなんだ!
唯一の救いは作業しているマシン内は照明で熱いということだろう。
昼になってもまったく進展無し。
あまりにも疲労したので小休止する。
夕方に応援が到着。
自分も含めてメンバーを全員交代。
交代して、新しい考えで原因調査したら直るだろう。
直って欲しい。原因を見つけて欲しい。
しかし、そう思う反面、原因が見つかっては自分の立場も無い。
技術部が来たのに何時間も原因すらわからない。
それはそれで恥ずかしい事だ。
4時間ほど寝た。
どうなっているかと現場に戻ってみる。
丁度、原因が解ったところだった。
「このバルブは閉じているから油は流れない」と思っていた場所に油が流れていた。
こういうの失敗学に役立つのだろうな。
担当に任せているからと先に帰ってしまう現場所長も少なくないが、
ここの現場所長は夜遅くまでつきあって起きてくれていた。
夜遅くになって原因の報告に行く。
技術にも詳しい、原因が再発しないための事について話し合った。
丸二日間、ずっと付き合ってくれた担当者も、帰っていった。
終わった。
って言っても、ここの工事は始まったばかり。
こんな低レベルなトラブルでとまっている場合じゃないのだよな。
でも、このクラスのマシンはうちの十八番、きっといい結果が出るだろう。
夜中になって帰宅。