多摩センターで行われたセッションに参加。
故松本英彦さんというサックス奏者の奥様が主催するライブ&セッション。
演奏に参加する石田博さんとは面識もあったりした関係で、
ギターアンプを持って来てほしいという事と、事前のお手伝いについてお願いされていた。
そんなわけで開場の数時間前に現地に向かう。
現地に到着すると、機材の搬入やら、提供されるおつまみの袋詰めやら、
楽器のセッティングなどがバタバタと始まる。
お手伝いに参加したのは僕以外にも何人か居た。
何か楽器をやるんだろうなって思ってはいたのだが特にそんな雑談をする時間も無い。
そんなことをしている間に、あっという間に会場の時間を迎える。
開場してすぐにプロミュージシャンによる演奏。
って、何故かここで私も呼ばれる。
実は前回この会場で行われたライブの演奏のお手伝いをしないかという話があって、
(話だけで終わってしまったのですが)松本夫人にちょっとだけ面識があり、
そして今日も来ていたということで気を使っていただいたというだけの事なのだが、
「プロではないのですけど、演奏が素晴らしいギタリストをご紹介します」
そんな感じで紹介されてしまう。
恐縮するやら、恥ずかしいやらでステージに上がる。
そして一曲目はAトレイン。
実は恐縮していたけど、これだけのミュージシャンと演奏する場合、
こんな僕でもよい演奏ができたりすることが多いのである。
というか、自分の能力を120%発揮できるというのも、
周りが支えてくれる部分って少なくないし、
その支えてくれるのが本物のプロって事になればそれはいい演奏になってあたりまえ。
ちなみに今回のメンバーを書き出すと。
ピアノ:松本全芸
ベース:志村洋一
サックス:石田博
オルガン:酒井潮
パーカッション:横山達治
(敬称略)
自分にソロが回ってきた。
しかし、出来は・・・想像をはるかに下回る演奏・・・
その後、横山達治さんと酒井潮さんと私での演奏の機会も頂くが、そこでも撃沈。
プロの演奏が一通り終わり、しばらく休憩をはさんで、その後はセッションになる。
先ほど手伝いに参加していた人たちの何人かもやはりプレーヤーであった。
みなアマチュアにしてはいい感じの演奏をする。
聴いているだけの人も十分楽しめた内容だったと思う。
最近はホストバンドもアマチュアが入って曲をたくさんまわしてっていう薄利多売系のセッションが多い。
っていうか、自分もやってるんだけど・・・w
自分がやってるから言うわけではないが、もちろんそういうのも需要があると思うが、
たまにはこういう豪華なメンバーでのセッションもいい緊張感があって悪くない。
聴くだけの人もほんとに楽しめるとも思った。
特に酒井潮さんの派手ではないが、存在感のある演奏や、
横山達治さんのレコードを聴いているのかと思わせるような完成度の高い演奏。
音楽をやっていくなら、いつもそういう高いところを目指していかないとって再認識した。
会場に来ていたみぽりん(tp)はフレーズだけでなく実に説得力のある音色。
フランソワ(as)も歌伴からバップまで呼び出される回数の多いことからして、
一回聴いただけで、また聴きたいと思わせる演奏をしていることの表れなのだ。
ちなみに私はセッションで一回も呼び出されなかった・・・w
「あの人のギターが聴きたい」
そう思わせる事がいかに難しいのか、
そして、まだそこに達していない自分の演奏を思い知らされた気がする。
片付けを終えて、酒井さんと横山さんが私に「よかったよ」と声を掛けてくれた。
それはそれでありがたい。
実際に第三者が聴いてどうだったのか、わからないけど。
今日の演奏は「ロボコン0点」なんだよなぁ。
いじいじ・・・