会社で仕事の日。
比較的のんびりと仕事。
外は雪が降っている。
普段使いにしていたボロめがねが壊れてしまった。
ちょっと早退してめがねを作りに行く。
注文して30分でめがね完成。
安くて、そして早い。
前にこの安売り店で買ったやつは半年ぐらいで壊れた・・・
今回はもうちょっと高いフレームにしてみる。
その後、桜木町に向かう。
友達とライブを見に行く約束をしていた。
滝野聡というギタリストである。
ギタートリオのライブ。
滝野聡という人は僕が大学生の頃にデビューした、当時新進気鋭のギタリスト。
ロック色の強いアルバムだったが、演奏はほぼ全編クリーンなトーンだったはずだ。
スタンダードも斬新なアレンジですごく印象に残っていた。
あれから約30年後、その本人の生演奏を聴くことになったのである。
自分にとってアイドル的存在だった人の演奏を目の前で聴ける。
実に感慨深い。
演奏はほぼ全編に渡って、ドカンと盛り上がるような部分は無く
静かに、そしてゆっくりと語るようなソロが展開する。
レコードで聴いた演奏は時間制限のためにこういう展開は無かった。
セールス的に考えてありえなかったのかもしれない。
ライブハウスならではの、滝野さんらしい演奏が展開された。
ライブを聞いての感想。
これは決して万人受けするものではないと思う。
フリー演奏というほどではないが、一般的に期待されるようなわかりやすい起承転結は無い。
いや、無いわけではないのだ。
ミュージシャンズミュージシャンの域なのかなって思う。
器用とは言えない芸術家のような、そんなイメージを持った。
オリジナル曲はとてもうつくしい。
フレージングもほとんどが独自のラインを使う。
だからこそ、こういう明快な起承転結を求めない演奏なのかもしれない。
こういうミュージシャンが日本にはまだまだたくさん居るんだよな。
もう少し、リスナーが増えたらいいと思う。